「この不動産、いくらくらいで売れるのだろう?」
不動産を所有していると、一度は気になることではないでしょうか。
不動産会社に査定を依頼すると「査定価格」が提示されますが、査定価格=その価格で必ず売れる価格というわけではありません。
今回は、査定価格と実際の売却価格に違いが生じる理由についてご紹介します。
■査定価格は「売却価格を考えるための目安」
不動産会社の査定では、周辺の成約事例や現在の売出物件、土地・建物の状況など、さまざまな情報をもとに価格を算出します。
しかし、実際の売却価格は、購入希望者の需要や市場の状況などによって変わります。
そのため、査定価格は「現在の市場でどの程度の価格が考えられるか」という目安として捉えることが大切です。
■査定価格が高ければいいとは限りません
複数の不動産会社に査定を依頼すると、査定価格に差が出ることがあります。
「一番高い査定額を出してくれた会社にお願いしたい」と思うのは自然なことです。
ただし、高い査定額だからといって、その価格で実際に売れるとは限りません。
相場より高い価格で売り出すと、購入希望者から見て割高になり、問い合わせが少なくなる可能性があります。
その結果、売却までの期間が長くなり、最終的に価格を見直すことになるケースもあります。
■収益物件は「収益性」も重要
アパートやマンションなどの収益物件では、土地や建物そのものだけでなく、現在どのくらいの収益を生み出しているのかも重要な判断材料になります。
例えば、
・現在の賃料収入
・入居率
・管理費、修繕費などの支出
・築年数
・今後必要となる修繕
・周辺の賃貸需要
などを総合的に考えます。
同じ築年数の物件でも、立地や収益状況によって評価が変わることがあります。
■「売りたい価格」と「市場から見た価格」
不動産を売却するときには、「できるだけ高く売りたい」という希望があると思います。
一方で、購入する側にも予算や条件があります。
そのため、売主様の希望だけでなく、市場の状況や周辺の取引事例などを踏まえて、
「どのくらいの価格なら購入希望者から検討されるのか」を考えることが重要です。
■査定を依頼するときは「価格の根拠」を確認
査定額を見るときは、金額だけで判断するのではなく、
・なぜこの価格になったのか
・どのような成約事例を参考にしているのか
・周辺の物件と比べてどうなのか
・収益物件の場合、収益性をどう評価しているのか
など、査定価格の根拠も確認してみましょう。
「いくらと査定されたか」だけでなく、「なぜその価格なのか」を知ることが大切です。
■今すぐ売る予定がなくても、現在の価値を知っておく
「まだ売るつもりはない」というオーナー様でも、現在の不動産価値を把握しておくことには意味があります。
将来、
・売却する
・このまま所有する
・建替える
・相続する
といった選択肢を考える際の判断材料になるからです。
不動産は「今どうか」だけでなく、10年後、20年後にどうするのかを考えておくことが大切です。
そのためにも、まずは現在の資産価値を把握しておくと、将来の選択肢を考えやすくなります。
不動産の査定は、必ずしも「売却を決めるため」に行うものではありません。
「今の不動産にはどのくらいの価値があるのか」を知ることも、オーナー様がこれからの資産について考える一つのきっかけになります。
売却を具体的に考えていない段階でも、まずは現在の資産価値を確認してみてはいかがでしょうか。